開催概要
事業の名称
マロニエBIMコンペかながわ2024
開催趣旨
人工知能が当たり前のように手のひらの端末から話しかけてくる世界がついにやってきました。ものすごいことのような気もしますが、街を歩いてみてもそれほど何も変わっていないようにも見えます。BIM も言葉としてはすっかり定着し、国土交通省の様々な加速化事業への支援を受け、2025年度には確認申請における BIM 審査への利用が開始されます。どの程度活用されているかはさておき、インターネットの普及と同じように BIM はすでに我々の社会の中に入り込んでいますが、建築はどのように変わっているでしょうか?
建築デザインを仕事にする皆さんには BIM には設計の道具のように思われているでしょう。確かにさまざまな機能や提供されるデータを使って今までより効率的に設計することにも役に立つかもしれません。しかし、BIM の情報は建設業を合理化したり、困難な作業を可能にしたりすることにも使われます。そして建設後には建物や都市空間を使う人にとって快適に、そして無駄なく使うためにも使われることになります。さらには BIM の情報は将来は建物に使われたすべての資源を、できるだけ再利用するためにも使われるのです。
つまり BIM は建設段階から将来にわたってすべての人々と建物の情報を交換するためのコミニケーションツールです。規模や詳細度やフォーマットに関係なくデジタルデータで表現された建築情報の概念です。人類の文明にとって建築や都市は文字や言葉と並ぶくらいの情報記録媒体でした。そして人類は時代を超えて何かを伝えることで、社会全体としての知能を築きそれを文明と呼んできました。大袈裟に言えば BIM建築と他の社会情報を結びつける新しい媒体です。すぐに目には見えなくとも建築と社会と文明の新しい関係が始まっているはずです。我々が文字を使い始めた時や、電話が発明された時のように。
本コンペに取り組む皆さんが BIM を扱うソフトウェアに慣れているか、初めて使うかはあまり問題ではありません。なぜなら、本コンペが参加者に問おうとしているのは BIM のある社会における建築とはどうあるべきか、それは人類の幸福と文明にどう貢献するのかということだからです。すなわち BIM の社会的な存在価値について、広い視野でもう一度考え BIM のある社会の建築として提案することが、設計を通じてBIM を捉え直すことが本コンペを開催する意義だと考えています。
~コーディネーター 池田靖史(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 特任教授)~
主催
一般社団法人日本建築士事務所協会連合会(日事連)
主管
一般社団法人神奈川県建築士事務所協会(神奈川会)
後援(予定)
国土交通省
神奈川県、横浜市、相模原市、厚木市、小田原市、鎌倉市、藤沢市、大和市、秦野市
一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築士会連合会、公益社団法人日本建築家協会、
一般社団法人建築情報学会、一般社団法人building SMART Japan、
一般社団法人関内まちづくり振興会、一般社団法人 日本建築学会関東支部 神奈川支所
一般社団法人 神奈川県建築士会 、公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部 神奈川地域会
一般社団法人神奈川県建設業協会 、一般財団法人神奈川県建築安全協会
一般社団法人神奈川県設備設計事務所協会、公益社団法人全日本不動産協会神奈川県本部
一般社団法人神奈川県電業協会、一般社団法人神奈川県空調衛生工業会
公益社団法人かながわ住まい・まちづくり協会、神奈川県設計協同組合連合会、神奈川県建築設計協会
神奈川県鉄構業協同組合、神奈川県木材業協同組合連合会、神奈川県建設労働組合連合会
一般社団法人 BIM教育普及機構
協賛
グラフィソフトジャパン株式会社(Archicad)
ベクターワークスジャパン株式会社(Vectorworks)
株式会社総合資格
株式会社建築資料研究社 日建学院
オートデスク株式会社(Revit)
株式会社大塚商会
福井コンピュータアーキテクト株式会社(GLOOBE)
実施協力
一般社団法人栃木県建築士事務所協会(栃木会)
一般社団法人大阪府建築士事務所協会(大阪会)
横浜市建築設計協同組合
日時・場所
一次審査通過者発表
令和6年10月25日(金) 18:00 WEB上にて発表
二次審査(公開審査)
令和6年11月2日(土) 13:00~
BankART KAIKO(横浜市中区北仲通5-57-2)
「マロニエBIMコンペかながわ2024」
実行委員会事務局
〒231-0032 横浜市中区不老町3-12 加瀬ビル201
URL:https://j-kana.or.jp
E-mail:uketsuke@marronnier-bim.com
Tel:045-228-0755 Fax:045-212-3807